ゾレアの仕組み

ゾレアの効能又は効果
- 気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)
- 季節性アレルギー性鼻炎(既存治療で効果不十分な重症又は最重症患者に限る)
- 突発性の慢性蕁麻疹(既存治療で効果不十分な患者に限る)
ゾレアによる治療を受けるには
【重症の季節性アレルギー性鼻炎の方】
ゾレアによる治療を受ける患者さんは以下の条件を満たしている必要があります。
- 重症または最重症の季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)で、前スギ花粉シーズンでも重症な重症があった。
- スギ花粉のアレルギー検査(血液検査)の結果が陽性だった。
- 季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の*既存治療を一週間以上行い、効果不十分であった。
- 12歳以上で、血清中総IgE濃度が30~1500IU/mL、体重が20~150kgの範囲にある。
妊娠中及び授乳中の方は、医師に相談が必要です。
*既存治療で効果不十分な花粉症とは
抗ヒスタミン薬、点鼻薬等の既存治療を1週間以上続けた後、くしゃみ、鼻水および鼻詰まりの症状の程度を見て、医師が診断します。
窓口で支払うゾレアの薬剤費の一例(1ヶ月の投与量により異なります) |
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70歳未満(3割負担) | 17488円 | |
70歳以上 | 現役並みの所得者(3割負担) | 17488円 |
70~74歳(2割負担) | 11659円 | |
75歳以上(1割負担) | 5829円 |
詳しくは、ノバルティスファーマ株式会社のホームページをご覧ください。
(気管支喘息、突発性の慢性蕁麻疹、重症の季節性アレルギー性鼻炎の方向け)
ゾレア投与のスケジュール
以上の条件を満たすことを確認するために初回のゾレア投与まで数回受診していただく必要があります。
1回目受診
- 重症花粉症と診断
- 血液検査:特異的IgE抗体検査(これまで未実施の場合)
- 既存治療を開始(抗ヒスタミン薬、点鼻薬等)
2回目受診
- 既存治療で効果不十分なスギ花粉症であると診断
- 血液検査:総IgE濃度検査、特異的IgE抗体検査(未実施の場合)
初回投与日
- 既存治療で効果不十分なスギ花粉症であると診断
ゾレア投与量決定後、ゾレア投与の実施は4回目の受診時になることもあります。 - 併用する抗ヒスタミン薬の処方
ゾレアが目指す治療のゴール
今までの薬を使っても残っている症状をコントロールして、健やかな日常生活を送ることを目指します。
集中して仕事ができるようになる
集中して勉強ができるようになる
集中して家事が行えるようになる
新聞や本を集中して読める
外出時のつらさが和らぐ
朝までぐっすり眠れる
ゾレアの主な副作用と注意すべき症状
主な副作用は、注射部位の赤みや腫れです。

ゾレアの投与で予想される主な副作用は、注射部位の反応です。
国内の臨床試験で最も多く見られた副作用は、注射した場所が赤くなったり、腫れたりする症状でした。
ゾレアの投与後は、以下の症状に注意してください。
気管支のけいれん | 失神 | 全身のかゆみ | 呼吸困難 |
立ち眩み | くちびる、舌、喉の奥の腫れ | 蕁麻疹 |
このような症状が発現した場合、「アナフィラキシー」の可能性があり、全身にわたって生じるアレルギー反応により症状が急激に発症し、重篤な場合は生命を脅かす危険がまれにあります。
ゾレア投与後の注意に関しては、医師や看護師の指導に従ってください。